
テレワークのマナーについて本気で考えてみる -リモート会議- vol.1
はじめに
2020年中国武漢から始まった新型肺炎の流行は私たちの働き方や生活様式を一変した。
1~3mの距離を確保し、パブリックエリアへの立ち入りの際にはマスク着用や検温の承諾がマナーとなった。会社での環境も大きく変わっただろう、対面の会議は頻度が減り、業後のイベントは中止や禁止の通知を受けている人たちも多いだろう。
そんな、中今年9/3発売された『超基本 テレワークマナーの教科書』西出ひろ子 あさ出版は「お辞儀退出」や「zoom上座下座」など荒唐無稽な押し付けがましいマナーが部分的に取り上げられ、話題になった(著者の名誉のために断っておくが、これは一部の記述であり全体としては妥当で納得のできるマナーのポイントが占める)。
こんなこともあり、今テレワークにおけるビジネスマナーは今まさに新たに形作られようとしている最中だと言えよう。本コラムは、テレワークのマナーを本気で考え、この新しい労働様式のメリットを最大化するための一助とすることを目的にしている。
基本は相手ファーストの相互配慮。対面でもリモートでもこれは普遍の理である。
今更、言うまでもなく同僚にせよ外部取引先の人間にせよ、まず先立つのはこの考え方である。”相手に気持ちよく働いてもらうための気配りをお互いに忘れないこと”これを理念として判断が分かれるケースに直面した際に立ち返ることが重要だ。また、ビジネスの目的はリモート導入以前も以後も変わりないはずである。これを第一の優先とし、その過程の様式に囚われて時代に取り残されることは避けなければいけない。
さて、ここではリモート会議におけるマナーを主に事前・事後の資料作成、PCのセットアップや会議用ツールの設定などガジェット面や作業フロー面から考えたい。特に次のことがメインのトピックとなる。お辞儀の角度や姿勢、Webカメラ映えするテクニックといった美しい所作を実現するコツは私が門外漢ということもあり触れられないため、ご寛恕頂きたい。
<会議のセットアップ時に気を付けること>
- 参加者のスケジュール把握/ホスト(あるいは予定調整者)へのスケジュール共有
- 会議前のマナー
- PCの環境の確認
- 何分前に入室すべきか。
- カメラ,マイク使用時の注意点
- 共有画面での注意点
- 終了時の配慮
- 会議後のマナー
(続く)